成牛舎をニューヨークタイストールとし40頭管理、育成舎をフリーストール30頭で飼育すると同時に乾乳や共進会牛を管理する独房を11個揃えています。

基本的な更新作業に加え、暗渠(あんきょ)排水を定期で施す事により、土壌コンディションを物理的にサポートし、土壌サンプルを毎年採取、海外の分析施設で分析しています。分析結果は、北海道S.R.Uの土壌コンサルタントであるエリック川辺農学博士の元へ送られ、土壌別の施肥設計を行っていただいています。
施肥設計を行う事で、化学肥料と堆肥をバランス良く使い、土壌と植物に必要なミネラルを与えます。そして、最適な土壌phを設定する事で、土壌に住む多種多様な生物を働かせる有益な土壌へと変化させ､継続利用可能な土壌へと改良していきます。
栄養バランスの良い土壌によって育つ植物は、通常よりも高い栄養価を持つようになり、家畜や人を健康に保つ助けをしてくれます。土壌へ投資する意味とは、微生物と植物が住み良い土壌に改良する事が最大の効率だと考えているからです。

全頭に名号(名前)と血統登録を行い、検定も参加しています。
家畜福祉の面からも、除角は局部と全身麻酔を施し無痛除角を行い、除角時のストレス軽減に繋げています。
また、栄養管理については普及員の請川氏やコンサルタントの安藤氏お手製のプログラムを使いNRC標準を元に毎年収穫した粗飼料を分析した後に設計しています。
設計された結果をベースに、微生物飼料等を使い濃厚飼料比を最小に設定し、必要なビタミン類やミネラルを補い、家畜の健康管理を行っています。上記の事を徹底する事により、家畜が病気になる事を未然に防ぎ、診療費を抑えることに繋がります。
そしてそれは、人と家畜の両者にとって最も良い状態が保たれるので、生産コスト軽減にも繋がっていくと考えています。
乾乳期の管理も、胸腺スコア（酪農学園獣医学部の小岩教授研究）を高くするように母胎管理を最優先にします。子牛の管理についても、全乳で育て、丈夫な子牛に育てられるように工夫しています。